デリケートな洋服の手洗い方法解説
こんにちは。今回は、洗濯機で洗えないデリケートな洋服の手洗いでのお手入れ方法を詳しく紹介したいと思います。洗濯をすると伸びたり縮んだりしてしまう天然素材のお手入れや、お気にりの洋服を長く楽しむためにも必須の知識です。
手洗いといってもその方法は1つだけではないので、その服の素材や汚れ具合によって適切な方法を選ぶ必要があります。
洗濯洗浄の手洗い設定ではダメなの?
近年では技術が発達して、洗濯洗浄でも洋服の負担が少ない手洗いモードが選べる洗濯機も増えてきました。ですが、人の手による丁寧で優しいお手入れは洋服のダメージを最小限にしてくれます。また落としたい箇所をピンポイントで綺麗にすることもできるので、お気に入りの洋服を長く楽しみたい方は”人の手による手洗い”をお勧めします。
それでは手洗いの方法を一つ一つ説明して行きます。
手洗いは用途に分けると大きく2つの方法があります。
・部分洗い
全体洗い
全体洗いはその名の通り、洋服全体を洗い洗濯機の代わりに自分の手で洋服を洗うことを言います。
その全体洗いには主に3種類の方法があります。
2, 振り洗い
3, つけ洗い
1, 押し洗い
押し洗いはニットセーターなど、かさがある服を洗うときにオススメです。洗濯機で洗浄すると伸びやすい素材に対して使うと型崩れをせずに汚れを落としてくれます。
手順1
桶や洗面器などに30度のぬるま湯をためて、その中に適量の洗剤を入れてよくかき混ぜましょう。この際に洗剤はオシャレ着洗い用の中性洗剤を使うのが良いです。詳しい洗剤の量はお使いの洗剤の指示に従ってください。
手順2
洗う服が全て浸かるように、綺麗に畳みましょう。この時に装飾品など外せるものは全て外します。
チェックやボタンなどを閉めておくと洗いやすくなり、型崩れ防止にもなります。
手順3
服を軽く押しながら底に押し付けるように沈めて、力を抜いて浮いてきたところを再度押し付けます。その作業を20~30回ほど行いましょう。あくまでも押すだけなので擦ったりしないうに注意してください。
手順4
新しい水を入れて洗浄の際と同じ作業を、水を交換しながら、泡がなくなるまで2~3回続けてください。この時に新しい水はなるべく同じ温度になるようにしてください。急激な温度変化があると型崩れの原因となってしまいます。またすすぎの最後に柔軟剤を入れるのがオススメのタイミングです。
2, ふり洗い
この洗い方はシワがつきやすい薄手のブラウスやスカーフなどに最適な洗い方です。また大切に使いたい薄手のシャツなどにも使える方法です。
洗剤を溶かした30度のぬるま湯のなかに服を泳がせるようにして洗います。この時に注意するポイントは服を持つ場所と力の入れ具合です。
薄手の服を扱っているので、つかむ場所は肩や襟などの少しでも生地が強い(厚い)場所を選びましょう。また力を入れすぎると型崩れの原因となってしまうので注意が必要です。すすぎの際も同じ方法で洗剤を落とすようにしましょう。
3, つけ洗い
この方法は最もデリケートな洗い方です。あまり汚れていない服を洗うのに適しています。その名の通り浸けて置くだけですが、少し汚れている程度ならば十分に綺麗にすることができます。服に余計な負担を与えなくていいのが良いところです。
洗い方
洗剤を溶かした水に服を優しく浸けましょう。この際には汚れている部分を外側にして畳むようにしてください。浸けておくだけなので、汚れている部分が内側になってしまったら、十分に汚れが落ちない可能性があります。
浸ける時間は10~15分程度で汚れが落ちます。
脱水と干し
脱水と干しの手順は同じ方法なのでまとめて紹介します。
脱水
しっかりと洗剤が取れたら、服を洗濯機で脱水をしましょう。洗濯機での脱水はせっかく手洗いした服を傷めてしまう可能性もあるので20~30秒ほどにしましょう。持った時に水が垂れない程度で問題ありません。
脱水よるダメージが怖い方は、洋服を乾いているバスタオルで包んで脱水するとより洋服の負担が少なくなるのでオススメです。
ブラウスやシャツなどの薄手のものや部分洗いしたものは洗濯機での脱水は必ずしも必要ではありません。
ドライバスタオルで包み軽く叩くように水気を取ってあげれば大丈夫です。
干し
重みがあり、伸縮性のあるセーターなどは平干しがベストです。平干しのスペースがない場合はハンガーを2つ使って洋服への負担が減るようにほしてあげてください。
細いハンガーなどを使うと乾いた後にハンガーの跡が残ってしまう可能性があります。太いハンガーやラバー付きの物がオススメです。最後まで油断せずに注意しましょう♪
部分洗い
それでは次に部分的な汚れをピンポイントで落とす方法です。
・掴み洗い
・もみ洗い
・たたき洗い
・つまみ洗い
1, つかみ洗い
つかみ洗いはセーターの袖口や襟元の汚れを落とすのに適しています。汚れた部分を洗剤液につけて、手でぎゅっと握って離す方法です。この時に力の入れすぎに注意です。洗剤をつけたスポンジを泡立たせるイメージで優しく握ってあげましょう。
またこの方法はついたばかりの汚れを洋服の負担を少なく落とすのに最適です。逆に繊維の奥まで入ってしまった汚れを落とす効果にはあまり期待できません。他のつまみ洗いやたたき洗いをする必要があります。
2, もみ洗い
もみ洗いは靴下やシワになりにくい綿素材を洗うのに適しています。汚れいる部分を擦るように洗います。頑固な汚れを落とすのに適していますが、服への負担が大きいため、ウールなどのデリケートな素材にが適していません。擦りながら汚れを押し出すようなイメージで洗ってください。
3, たたき洗い
これは上記で述べたもみ洗いができない、デリケートな服の汚れを落とすのに適しています。洗剤を溶かした水に汚れた箇所をつけて、洗濯ブラシでポンポンと優しく叩くようにして汚れを取ってください。この際には決してブラシで擦らないように注意してください。ブラシに洋服の繊維が巻き込まれて毛羽立ってしまいます。洗濯ブラシがない場合は歯ブラシやスポンジでも代用可能です。
4, つまみ洗い
この方法は狭い汚れをピンポイントで落とすことに適しています。洗剤液を汚れた箇所に浸して指先でつまみながら汚れを落としてください。この際に力を入れすぎると生地がよれてしまったりシワができてしまうので、指の腹を使って丁寧に洗ってください。
部分的な手洗い方法を使って気になる箇所をで綺麗にした後に、全体を洗うとより効果的に洋服をお手入れできます♪
今回は手洗いでのお手入れ方法の紹介でした。洗濯洗浄の表記でも手洗いすることによって、服のダメージを抑えることができます。お気に入りの服はいつまでも長く新品のようにキープしたいですよね♪
ではまた次回の記事でお会いしましょう!
Have a nice day!